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司法書士法人 峯村共同事務所
本店(長野東店)〒381-0038 長野県長野市大字東和田784番地1 司ビル2階(長野東郵便局様西向かい)
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主な業務内容:相続、遺言・遺言書作成、成年後見、不動産登記、会社・法人登記
こんにちは、司法書士の峯村です。
梅雨が明け、夜が非常に寝苦しくなりました。エアコン付けっぱなしだと体調が悪い気がするため、外気を取り入れることもしつつ、ただ明け方は気温が下がるので夏風邪をひかないように・・・と、体調維持が難しい時期でもあるかな、と思います。皆さんも気を付けながら乗り切っていってもらえればと思います。
夏の夜は、そんな寝苦しさも手伝い、いろいろと考えさせられる(悪夢を見る?)ものです。
ここ最近、司法書士試験を受験する従業員さんがいるため、それの応援も兼ねていろいろな予備校の講師が話している動画を見たり、本試験の問題を見てみたりしています。本当に不思議なもので、夜な夜な、自分自身が試験を受けていた大学時代の記憶が蘇ったような夢を見たりします。ちょっとだけ思い出話をしようと思います。
私は高校から大学へは推薦で入ったため、大学入試をパスしたことが非常に罪悪感のように心の中にあり、その分、何か大学では勉強した証になるような資格を取ろう、と考えて、大学1年の秋から「Wセミナー」という予備校に通っていました。
大学に通いながらだったので、なかなか勉強時間がとれず、というのは言い訳で、やはり精神面での甘さが出てしまい、1回目の受験はほぼ完敗でした。20カ月も勉強してきたのに、足切りにも届かず、大きな絶望感を抱いたのを覚えています。
さすがに、このままではまずい、と思い、そこからの1年は答練や模試をひたすら受けました。でも、点数がとれないのです。
一度覚えたはずのことが頭から抜け落ちていく!という感覚に見舞われ、再度絶望を味わうことに。
正直、自分はそれまでの人生で、結構勉強ができる方だと思っていたのですが、実は深く勉強の仕方を考えず、漫然と勉強していた、ということに気づかされたのです。所詮は井の中の蛙だったのです。
で、その時にどう工夫をしたか。今もかなり鮮明に思い出せるのですが、次の3点に絞られると思います。
①記憶の強化(弱点の克服だけを徹底的に意識した)
➁直前ですべてを見直せるバイブルを作った
③試験問題の配置分析をおこない、本番(全体像)を意識した
ということです。
以下、もう少し細かく説明させてください。
①記憶の強化(弱点の克服だけを徹底的に意識した)
記憶できない部分、自分が間違えてしまう選択肢というのがあることに気づきました。そういう問題に限って、何度も何度も間違えるのです。
なので、私は、ある時期から、「間違えた肢だけ5回繰り返す」ということをやり始めました。択一式というのはだいたい5問くらいの問題の組み合わせになっています。
まず、1ページ目を解き、Bの肢を間違えたとします。
次に、2ページ目を解き、Cの肢を間違えたとします。そしたら、すぐ3ページ目に進むのではなく、一旦1ページ目のBの肢をもう一度解き、2ページ目のCの肢をもう一度解きます。それでようやく次に進めます。
次に、3ページ目でAの肢を間違えたとします。そしたら、また1ページ目のBの肢をもう一度解き、2ページ目のCの肢をもう一度解き、3ページ目のAの肢を解くのです。
それでようやく次に進めます。
これの繰り返しを行い、最初に間違えた肢を5回まで重ねて解いたら、ようやくその1問だけを外して、あとは同じように繰り返していく、ということをやっていました。
私は勝手にこれを「重ねて解く」と言っていました。
また、直前期は、間違えやすい肢だけで上記の作業を繰り返していました。
とにかく、弱点を潰すことだけに意識を集中しなければいけない(むしろ、できるところをいくらやっても意味がない)と思っていましたし、それは試験の性質からしても正解だったと思っています。記憶の怖さ、面白さに気づかされました。
➁直前ですべてを短時間で(数日で)見直せるバイブルを作った
予備校のテキストは、初学者向けなのです。つまり、通読するのにどうしても時間がかかる。
試験前には、どうしても知識を総ざらいする必要がありますし、それが精神的安定につながります。解ける問題でも、最後に明確に根拠が脳裏にあることで、回答スピードと精度に違いが出るからです。(この点は①とは矛盾するようですが、直前期にはプレッシャーに負けないためにこうした精神的安定を得る手段も必要になってきます)
総ざらいするのに、予備校のテキストは重すぎる気がした私は、「模範六法」という分厚い六法を切って司法書士試験に出るところだけで組み直して持ち運ぶように、ある時期からシフトチェンジしました。で、それに過去問の知識を全部書き込んでいきました。
(登記法については、テキストを最後まで使っていましたが、最近は条文を読んでいるかというのが登記法の択一で点を取る要素になってきたようなので、不動産登記法や商業登記法は、先例が載っている「登記六法」などがよいのかもしれません。)
結局のところ、司法書士試験というのは、条文の一句一句の解釈・それにまつわる判例・先例の正確な理解・記憶なのだ、ということに気づけたのは大きかったと思っています。(全部書き込むと言っても、思い出すトリガーとなるような書き方をする、というだけで、非常に端的に書いていました。トリガーだけ集約したものを作るイメージで、それが一番やりやすいのが私としては条文だったということです。)
条文って、法学部の学生でも苦手意識があると思いますが、こうやって毎日のように執拗に見続けると、なぜか最後の方ではそのつぎはぎの六法に愛着(自信)を持っていました。
※ただ、このやり方は時間がかかる可能性があるので、すでに点数を取れているひとにはお勧めしません。テキストでも、読むべきところだけを絞れればいいのです。自分なりのバイブルが作れればよいのです。
③試験の分析を改めておこない、本番(全体像)を意識した
予備校の講義というのは、あいうえおの「あ」からみっちり教えていく、という方式をどうしても取らざるを得ないところがあります。司法書士試験の知識量は圧倒的に多いので、それは仕方ないのですが、どの分野でどのくらい点数がとれれば、その総和として合格に至る(基準点を突破できる)という意識は全くと言って身についていきません。
司法書士試験ともなると、一つの大ミッションなので、全体を見渡さないで1問目から解いていくだけではダメなんだ、と気づいたのは最初の本試験の直後でした。この辺のことに気づけなかったのは、大きな試験に本気で取り組んだことがなかった=大学受験をパスしてしまったことの代償だったな、と思っています。1年目から受かる人は、この辺が間違いなくできる人なのだと差を痛感しました。最後はそういった世間知というかある種のしたたかさも合否を分ける1点につながるな、と気づかされました。
気づいてからは、何人かの予備校講師の先生の分析などを聞くようにしました。わからない問題にぶつかってもそこで時間を浪費しないような意識を持つことができ、平均点が上がったように覚えています。
長々と書いてしましましたが、これ以外にもいろいろなテクニックを各種予備校の先生が言っているはずです。今はyoutubeで本当に良い話が多く聞ける時代になっていますよね。
試験が全てではないですが、試験に合格する、有資格者になることで大きく地平が異なってきます。司法書士の仕事は、とても面白いし、今でも、そしてどれだけIT化が進んでも、一生の仕事となりえると確信をもって言えます。
今回のこの駄文が、試験にこれからチャレンジする人、そして現にしている人に、少しでもお役に立つものであればと願っています!
司法書士:峯村伸吾
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