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皆さん、少し遅いご挨拶となりましたが、本年も何卒宜しくお願い致します。

ここのところ、テレビのニュースは暗い話題が多く、日本の行く先に心配を覚えずにはいられません。

コロナが我々の生活に与えたダメージは非常に大きく、また、戦争を起因とした物価高が社会に軋みをもたらしていると感じます。社会の厳しさ、冷たさというものがより顕著になり、温かさ・つながりといったものを失い始めています。

当事務所の事務所運営としても、コロナからの教訓としての『非常時』を常に意識しつつも、チームの一人一人に目を向け、人間としての温度感を大切にした事務所運営をしていくべきだな、と、気持ちを新たにしています。

さて、当事務所に明るいニュースが一つ生まれました。従業員の一人が司法書士試験に合格したのです。

これは当事務所にとってここ数年の悲願であり、うれしさのあまり期待は膨らむばかりなのですが、人間の悪い癖で、私の中ではすでにいろいろ考えすぎてしまっています（笑）これはよくないな、と自戒しているところですが、辛抱できないのが、自分の大きな欠点です。

自分が司法書士としてやってきたこの十数年を振り返るに、非常に充実していたけれども、その分、極度に気張っていたな、という思いはあります。家族にも迷惑をかけました。

司法書士は常にお客様と直接やりとりをする仕事です。自分の経験が少なくても、お客様に不安を見せないようにしなければいけない、そういう意識が強く働きがちです。新人のころは、その気負いが裏目に出てしまったことも何度もありました。

　親心？としては、そこを先回りして転ばないようにしてあげたいと考えがちです。ただ、痛い思いをしなければ、人は本当の意味で成長しない、ということも分かっています。ぐっとこらえられるかどうか、もう今から自分の小心者さが情けなさ過ぎて笑えてきます。私が齷齪（あくせく）していたら、だれでもいいので後ろから叩いてください！

と、冗談はともかくとして、何の仕事でもこの辺は一緒だと思います。

『自分に与えられた仕事に全力で取り組み、目の前のお客さんにだけは迷惑をかけないようにする』その一点だけでいいと思います。今ある仕事でお客さんに満足してもらえること、それだけでこれまでお世話になった方々への恩返しになる、そう私は考えてやってきました。

この春から、新しいチャレンジが始まります。

私も新人さんも空回りしないよう、よくよくコミュニケーションをとり、お互いに言いたいことが言える関係性を保ちつつ、メンバーの意見も取り入れつつ、地に足をつけてやっていきたいな、と考えてます。

関係各位には、引継ぎ時期においては拙い面もお見せするかもしれませんが、何卒ご容赦いただき、今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

司法書士：峯村