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こんにちは。事務局の松橋です。

コロナ禍で、本を読んだり映画を見る機会が増えた方もいらっしゃると思います。

私自身はそれほど芸術に触れることはなかったのですが、先日知り合いの方が以前放送されていたドラマを観て、薦めてくれました。

題名は「私を離さないで」です。

内容を聞いているうちに、カズオ・イシグロの作品が原作であることが分かりました。

その本は購入して読んだことがあり、映画化されていたことは知っていたのに、日本でドラマ化されていたことは知りませんでした。

懐かしくなり、原作を読み直し始めてみたものの、なかなか読み進めることができず…

そこで思い切って、映画を自宅で観ることにしました。

レンタルショップに行かなくても、自宅で気軽に好きな映画を見ることができる、便利な時代になったものです。

ネタバレにならないように、この作品について語ることは難しいのですが、「命の尊厳」とか、「科学における倫理」について、深く考えさせられました。

見えないウイルスとの闘いに疲れ始めている現在の状況に照らし合わせてみると、ワクチン供給の不平等や、規制に応じる対価（補償）の不平等、様々な不平等にさらされています。そんな中、自己を主張しようとすればたちまち争いに転じてしまうでしょう。必要なものが不足している状況下で「何を優先するか」という問題はつきものですが、「自己主張することより、相手を思いやる心」が一番必要な時代になってきているのではないか、と当たり前なことを強く思いました。

これからも「相手を思いやる」ことができるよう、精進してまいります。

事務局：松橋